称名寺と金沢文庫
13世紀中ごろ、武蔵国久良岐郡六浦荘金沢(横浜市金沢区)に金沢文庫と称名寺が建立された。

=称名寺=
北条実時により創建された金沢北条氏一門の菩提寺。鎌倉幕府の結界中においては、東北の鬼門を守る寺であった。
称名寺庭園は、当時の浄土庭園の姿を今日に伝える。
ユネスコ・世界遺産条約に暫定登録された武家の古都・鎌倉の一部である。

(称名寺の庭園)
実時は読書や学問を好み、晩年、 称名寺の傍らに金沢文庫を建てた。

=金沢文庫=
北条実時が武蔵国久良岐郡六浦荘金沢(現、横浜市金沢区)の邸宅内に造った日本最古の武家の文庫。
鎌倉幕府滅亡とともに、以後、文庫は隣接する菩提寺の称名寺によって管理され近代に至る。

2007年になって所蔵の大威徳明王坐像が運慶の真作であることが判明した。
釈迦如来立像や国宝としては北条実時像他、鎌倉武家社会の学問や文化に係わる多くの文化財や名品が数多く所蔵されている。



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